POSレジアプリとは？特徴や選び方、POSレジアプリ30個を徹底比較

タブレット型POSレジやモバイル型POSレジを導入する店舗が増えています。省コスト・省スペースで導入できることから、ターミナル型POSレジやPC型POSレジよりも導入ハードルが低くなっています。

タブレット端末やスマートフォンをPOSレジとして利用するためには、POSレジアプリのインストールが必要です。POSレジアプリによって、機能や利用料金が異なるため、選び方にも注意が必要です。本記事では、POSレジアプリとは何か・選び方を解説し、POSレジアプリ30個を詳しく比較していきます。POSレジアプリ選びに役立ててみてくださいね。

POSレジアプリとは

POSレジアプリとは、タブレット端末やスマートフォンにPOSレジ機能を付与するアプリケーションです。iPadやAndroidなどを利用して、POSレジを導入でき、現在導入している店舗が増えています。

POSレジアプリのメリットには、

・導入コストが安い

・コンパクト

・キャッシュレス決済に対応しやすい

などが挙げられます。導入コストについては、タブレット端末の購入費・POSレジアプリの利用料金・周辺機器の購入費が主なコストです。ターミナル型POSレジやPC型POSレジの導入費用に比べると安くなります。個人店や新規出店などでコストをおさえたい場合にPOSレジアプリが最適です。

ターミナル型POSレジに比べて、コンパクトなこともメリットと言えます。タブレット端末はレジスター機器よりも小さく薄いため、店舗の規模を選ばず、気軽に導入することができます。小規模店舗だけでなく、移動販売などスペースが限られる店舗でも、省スペースで導入しやすいです。また、タブレット端末やスマートフォンは持ち運びもできるため、テーブル会計をしたり、セルフオーダーシステムと連携したりするなど、飲食店でも活躍します。

キャッシュレス決済にもPOSレジアプリが便利です。POSレジアプリとキャッシュレス決済サービスを連携させることで、カードリーダーなどを使って、簡単にキャッシュレス決済を導入できます。日本よりもキャッシュレス決済が進んでいる海外では、POSレジアプリを使ったタブレット型POSレジで、完全キャッシュレス化をしている場合もあります。キャッシュレス決済に対応することは、セキュリティ面でも優れています。現金管理が少なくなることやタブレット端末を移動できることなど、万が一のトラブルにも備えることができます。

店舗や業態によっては、レジスターの位置を固定でき、ターミナル型POSレジやPC型POSレジが適している場合もあるでしょう。業態や従業員・顧客の動きを考慮した上で、POSレジアプリを使って、タブレット型POSレジを導入してみましょう。

POSレジアプリの選び方

さまざまなPOSレジアプリが登場しています。店舗や業態に合わせて、POSレジアプリを選ぶ必要がありますが、どれが店舗に合うPOSレジアプリかわからないと悩んでいる担当者の方も多いでしょう。POSレジアプリの選び方として、つのポイントをピックアップしました。ポイントをひとつひとつ解説していきます。

業種に合った機能がついているか

POSレジアプリを選ぶ上で、まず注目したいのが機能です。多機能であるだけでなく、業種に合う機能がついているかに注目しましょう。飲食店や美容室などさまざまな業種がありますが、欠かせない機能があるはずです。

飲食店であれば、席ごとのセルフオーダーシステムやスマートフォンを利用したハンディ機能などがあると、スタッフの負担を軽減でき、顧客の満足にもつながります。美容室を例にすると、予約利用が基本であるため、POSレジアプリに予約機能は欠かせません。

他にも、売上の推移を把握できる売上管理機能や顧客情報を蓄積する顧客管理など、マーケティングにも活かせる機能もあります。業種に欠かせない機能を前提に、店舗の活性化に活かせる機能に注目すると、POSレジアプリを最大限に活用できるでしょう。

他のアプリケーションと連携できるか

POSレジアプリの中には、他のアプリケーションと連携できるものもあります。POSレジ機能以外に、必要な機能をカスタマイズしたい場合に、他のアプリケーションで補うことができます。主なアプリケーション連携には、ネットショップ連携や会計ソフト連携などがあります。特に会計ソフト連携が便利です。会計ソフトfreeeなどと連携することで、お金の出入りを自動で記録することができ、経理作業が格段に効率化されます。

POSレジアプリによっては、連携アプリケーションが増えることもあります。独自にアプリケーションを開発できるAPIが開放されていると、第三者が新たな連携アプリケーションをつくることができます。新たな機能が増える可能性があり、POSレジアプリ利用の幅を広げられます。

どれくらいのコストがかかるか

POSレジアプリそれぞれで提供コストが異なります。ターミナル型POSレジよりも低コストですが、よりコストをおさえるためには料金の検討が必要になります。POSレジアプリのコストは、導入費用と月額料金の2つです。

導入費用は0円としているPOSレジアプリが多いため、大きな違いはありません。月額料金は、いくつかプランがわかれていて、機能によって有料プランになっている場合もあります。有料プランの料金・使える機能を比較して、コストの少ないPOSレジアプリを選ぶことが大切です。

無料POSレジアプリ紹介

POSレジアプリの中でも、無料POSレジアプリは導入コストを最小限にできます。基本的な料金プランが無料のPOSレジアプリが多く、プランによって有料になるPOSレジアプリが多いです。

主な無料POSレジアプリには、

・Airレジ

・Loyvers POS

などがあります。次のPOSレジアプリ徹底比較30選でも、無料POSレジアプリを取り上げるため、機能など特徴を見ていきましょう。

POSレジアプリ徹底比較30選

さまざまなPOSレジアプリの中から、30のPOSレジアプリをピックアップしました。どのPOSレジアプリがよいかわからないという担当者の方は、店舗に合うPOSレジアプリを探してみましょう。

Square POSレジ

Square POSレジは、さまざまな店舗に対応するPOSレジアプリです。売上管理や在庫管理ができ、リアルタイムデータを把握できます。レシートプリンタやバーコードスキャナ、キャッシュドロワーと連携できるため、POSレジ環境を整えられます。クラウド請求書や電子レシートによって、遠方の顧客にも対応しやすいです。

Loyverse POSレジ

Loyverse POSレジは、飲食店やサロン、小売店などに対応したPOSレジアプリです。在庫管理や売上分析、顧客管理機能が備わっています。特にレストラン・バー向けに便利な機能として、オーダータイプ機能やテーブル管理などができます。

スマレジ

売上が上がるレジを実現できるPOSレジアプリです。店舗で働く人の声を参考に、商品管理や在庫管理、顧客管理、予算管理など、店舗に欠かせないさまざまな機能を利用できます。

ユビレジ

ユビレジは、iPadやiPhoneに対応しています。大画面で見やすく、直感的操作で業務を行うことができます。Webブラウザ上で、リアルタイム・日次集計・月次集計がグラフで表示され、売行きの良い日や商品の分析に便利です。クレジット決済や免税、ポイントサービスなども利用できます。

Airレジ

Airレジは、リクルートが提供しているPOSレジアプリです。iPadやiPhoneで利用できるPOSレジアプリで、タッチとスライドで簡単に操作できます。カード決済端末など周辺機器と連携できる点もメリットです。

POS+ POS

POS+は、PERSOLが提供するPOSレジアプリです。POSの基本機能である販売管理はもちろん、海外需要にも対応した機能がそろっています。多言語・多通貨・多消費税に対応し、海外での出店に最適なPOSレジアプリとなっています。勤怠管理やフランチャイズ管理などもでき、さまざまな店舗で活躍します。

POS+ Lite

POS+ Liteを利用することで、Androidタブレットとアプリだけで気軽にPOSレジを導入できます。連携サービスが充実しており、決済・予約・会計・勤怠管理などをカスタマイズして、業務の活性化・効率化を実現します。

MAIDO POS Browser

POSレジを提供するMAIDO SYSTEM専用のPOSレジアプリです。MAIDO SYSTEMでのアカウント登録をするだけで、初期費用・月額費用無料で利用できます。飲食店に特化した機能がそろっているため、飲食店にタブレット型POSレジを導入する際におすすめです。

MAIDO POS Browser Pro

MAIDO POS Browser PROは、MAIDO POS Browserの有料版です。無料版と違い、MAIDO POSだけを利用できる専用機モードを搭載しています。不必要な端末操作を減らし、業務の効率をさらに上げることができます。

Padpos Free

Padposの無料版レジアプリです。有料版と共通の機能として、日報や電子ジャーナルが作成されるため、データの確認やレジ締め作業の削減ができます。クレジット決済との連携もできるため、最低限のPOS機能でよい場合におすすめです。

Padpos

Padpos Freeよりも、本格的なPOS機能を利用できます。商品管理や売上分析、売上管理などが充実し、さまざまな店舗・業種に役立つ機能があります。デジタルカタログとしても利用でき、インテリアショップ、サロンなどにおすすめです。

マイPOSレジ顧客

顧客管理に特化したPOSレジアプリです。顧客管理の他に、予約管理も利用できるため、サロンやエステ、ホテルなどに適しています。販売データを分析に活かすことで、効果的なマーケティングできるでしょう。

TapPOS

TapPOSには、POSレジに必要な機能がオールインされています。POS機能や在庫管理、分析、会計、帳簿まで利用でき、TapPOSひとつで店舗運営を活性化・効率化することができます。

Neｗ Join POSレジ

Androidタブレットを利用する飲食店向けPOSレジアプリです。拡張機能をカスタマイズすることで、オーダーエントリーシステムやキッチン端末との連携ができます。さらにクラウド機能で勤怠管理・顧客管理・予約管理なども利用可能になります。

ピグカウンター

ピグカウンターは、他のデバイスとIDを通して共有することができます。遠隔でのデータ確認などに活用できるでしょう。データはクラウドに保存されるため、安全にPOSレジを使えます。

即売レジ

即売レジは、スマートフォンで利用できる簡易POSレジアプリです。直営店での販売などレジがない場合に活躍します。商品を簡単に登録できるだけでなく、ボタンの大きさ・横向きなど使いやすいように変更可能です。販売記録が保存されるため、売上管理もしっかりできます。

ぱられるPOSレジ

ぱられるPOSレジは、会計と注文を並行して受け付けられるPOSレジアプリです。居酒屋など注文の頻度が多い店舗に合っています。顧客管理や予約管理、売上分析もできるため、居酒屋やスナックなどでぜひ導入してみましょう。

Papaya POS

Papaya POSは、スロバキア発のPOSレジアプリです。飲食店向けのPOSレジアプリで、メニューの編集や倉庫管理が簡単にできます。海外のPOSレジアプリは不安という方は、無料版でお試し利用してみましょう。

SELCONレジ

SELCONレジは、経営分析を気軽にできるPOSレジアプリです。売上分析や顧客分析、在庫管理などが主な機能で、さまざまな視点で店舗運営を分析できます。分析はSELCONシステムが自動で行うため、分析の知識がない場合も安心です。

Uレジ Lite

Uレジ Liteは、小規模店舗向けPOSレジアプリとして利用されています。会計機能と売上管理といったシンプルな機能です。小規模店舗で、最低限のPOS機能でよい場合にぜひ利用してみましょう。

Uレジ Food

Uレジ Foodは、Uレジの中でも飲食店向けPOSとして提供されています。会計機能では、割り勘やテーブル合算会計に対応しています。ハンディと連携したオーダーエントリーシステムや日報出力など飲食店に嬉しい機能が豊富です。

AsRegi

AsRegiは、シンプルな画面・機能で使いやすいPOSレジアプリです。タブレット型POSレジに慣れていないスタッフが多くても、直感的操作ですぐにマスターできるでしょう。iPadやiPhoneで使用できるPOSレジアプリです。

マイPOSレジ

Androidスマートフォン・タブレット端末で利用できます。アンケート機能を有効にすることで、性別や年代に分けて、売上を記録できます。移動販売やイベントなどで利用し、効果的な売上分析をしてみましょう。

coming-soon POS

iPadで利用できるPOSレジアプリです。顧客管理に優れていて、利用歴や購入歴を顧客情報と結びつけることができます。さまざまな帳票にも対応しています。個室などにも導入しやすいため、サロンなどにおすすめです。

あっと決済アプリ

あっと決済アプリは、キャッシュレスサービスと連携することで、クレジットカードや電子マネー、QR決済などに対応できます。部門に合わせて、消費税率を設定できるため、軽減税率対策にもおすすめのPOSレジアプリです。

ビッグレジ

ビッグレジは、飲食店向け機能が充実したPOSレジアプリです。会計だけでなく、注文や勤怠管理、予約管理などをビッグレジひとつで一括処理できます。ビッグデータを活用した営業分析もマーケティングに効果的です。

poscube

飲食店向けのPOSレジアプリで、多くのレストランで使われています。さまざまなメニューやセット、コースを登録できます。細かい指示も注文時に伝えられるため、正確にメニューを提供できるようになります。レジの増設にも対応していて、複数レジに導入にも最適なPOSレジアプリです。

カフェマネージャー

カフェマネージャーは、居酒屋に特化したPOSレジアプリです。レジ端末とテーブル端末を同期させることで、セルフオーダーシステムやキッチン連携などを簡単にできます。

LOCOPOS

LOCOPOSは、カメラによるバーコード読み取りができます。バーコードリーダーが必要ないため、経費をおさえられます。クレジット決済や免税販売にも対応し、さまざまな店舗で活用できます。

レストランのPOS

レストランやバーなどに特化したPOSレジアプリです。オーダーシステムなどを利用でき、キッチンと連携して、スムーズにメニューを提供できます。会計もパネル操作でできます。

POSレジアプリとモバイルプリンタ

POSレジアプリでタブレット端末をレジにする場合、レシート出力するモバイルプリンタが必要です。POSレジアプリに対応するモバイルプリンタから選びます。モバイルプリンタを選ぶポイントとしては、サイズ、接続方法が挙げられます。

サイズは、タブレット型POSレジをどこに置くかで検討しましょう。コンパクトなモバイルプリンタであれば、レジカウンターに置くだけでなく、レジ下のスペースに収納することできます。

接続方法には、Bluetoothや無線LAN、有線LANといった種類があります。レジ周りをすっきりさせるためにも、Bluetoothや無線LANでの接続がおすすめです。

POSレジアプリとそのほかの周辺機器

POSレジアプリを利用する際には、モバイルプリンタ以外にも周辺機器が必要です。お金などを収納するキャッシュドロワー、価格を表示するカスタマーディスプレイなどもそろえます。バーコードの読み取りにスキャナなども便利です。

他にもカード決済端末やポイントカードリーダーなど、サービスに応じて、周辺機器を追加していきましょう。

まとめ

POSレジアプリをインストールすることで、タブレット端末やスマートフォンをPOSレジとして利用できます。POSレジアプリを選ぶ際には、コストや業種に合った機能、連携アプリケーションに注目しましょう。POSレジアプリ30選を参考に、店舗に合ったPOSレジアプリを選び、タブレット型POSレジの導入を検討してみてくださいね。