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POSレジと合わせて導入したい自動釣銭機。レジ処理の効率化を実現

顧客とのお金のやり取りにおいて、キャッシュドロアを使って手渡しで行うのが一般的でした。人の目でお金を数えて渡すので、数える時間がかかり、ミスが起きる可能性もあります。そこで導入が進んでいるのが自動釣銭機です。POSレジの売上と連動して、お釣りが自動で計算され、会計スピードを上げ、ミスを防止してくれます。

本記事では、自動釣銭機導入がもたらす効果や導入方法などをご紹介します。手動のキャッシュドロアを使っている店舗は、自動釣銭機の導入を検討してみましょう。

自動釣銭機導入がもたらす効果

釣銭のやり取りが自動化することによって、多くの良い効果があります。レジ処理の精度やスピード、セキュリティ性といった効果を見ていきましょう。

レジ処理のミスが少なくなる

手動のキャッシュドロアを利用していると、人の目でお金を数えて渡すので、ミスがないとは言えません。客数や販売点数の多い量販店、繁忙期のレジなどは、会計する回数が増え、ミスの可能性も高まるでしょう。ミスが起きると売上に過不足が出るだけでなく、顧客とのトラブルにもなりかねません。

自動釣銭機を導入すると、会計に合わせてお釣りが自動で出てくるので、会計ミスを減らすことができます。万が一お釣りを取り忘れても警告音がなるなど、ミスを防ぐ機能が備わっています。

レジ処理のスピードが上がる

自動釣銭機では、レジ会計の決定と同時にお釣りが出てくるのでレジ処理のスピードが上がります。手動レジでは、会計をした後お釣りを確認し手に取る必要があり、どうしてもタイムラグがあります。自動釣銭機でレジ処理のスピードを上げることで、顧客ひとりひとりの満足度を高め、待ち時間のトラブルも解消することができます。

不正を防止できる

自動釣銭機はセキュリティ性が高く、不正にお釣りを操作することはできず、無理に開けようとすればセキュリティ機能が作動します。一方、手動のキャッシュドロアは鍵を使えば簡単に開くので不正が行われる可能性がゼロではありません。あらかじめ不正を防止するために、自動釣銭機の導入が効果的です。

メーカー別自動釣銭機

POSレジに対応した自動釣銭機は、いくつかのメーカーから販売されています。なかでも多くの店舗で利用されている3社の自動釣銭機をピックアップしました。ぜひ自動釣銭機選びの参考にしてみてくださいね。

【富士電機】ECS-777

富士電機のECS-777は、使いやすさとデザイン性に優れた自動釣銭機です。使いやすさについては、操作に合わせたLEDガイドが搭載されています。入出金の操作に対して、入金口や出金口がLEDで光るので、操作に迷うことなく、お金の取り出し忘れも防いでくれます。

デザイン性については、見た目と表示パネルのデザインにこだわっています。見た目は、白と黒を基調にしたシンプルでシックなデザインになっているので、どんな店舗空間にもフィットしやすいです。表示パネルは、ディスプレイとボタンが見やすくすっきりとまとまっています。店舗の雰囲気に合った自動釣銭機を導入したいお店におすすめです。

【NECプラットフォームズ】自動釣銭機FAL2

NECの自動釣銭機 FAL2は、処理スピードの早さが魅力です。NECの従来機 N8384-101に比べて、入出金処理のスピードが紙幣で最大2倍・硬貨で最大3倍向上しています。待ち時間を短縮したい、会計スピードを上げて満足度を上げたいという店舗にぴったりの自動釣銭機です。

他にも、紙幣入出金口も従来機より広くなり、1度の処理で最大100枚紙幣を収納できるようになりました。紙幣の補充や高額処理が可能になるので、紙幣の減りが多い店舗や商品単価の高い店舗に役立つ機能です。

【GLORY】つり銭機300

GLORYのつり銭機300シリーズには、他社の自動釣銭機にはない4.3インチのカラーディスプレイが搭載されています。装置内の現金在高や操作メニューがわかりやすく表示されます。自動釣銭機に慣れていないスタッフでも使いやすいので、新規導入や新規出店でも安心です。

またエラーが起きたときに心強いガイダンスがついています。確認位置や操作手順などを示したアニメーションが流れるので、誰でもエラーから復旧可能です。釣銭機の稼働・操作履歴も確認でき、エラーやトラブル時の状況確認もすばやく行えます。

【東芝テック】自動釣銭機 VITESE VT-330

東芝テックのVITESE VT-330は、POSレジを多く開発してきた技術を活かし、レジ担当者に配慮した自動釣銭機になっています。広くて簡単に投入できる入金口だけでなく、出金口にも工夫がされていて、中央にお釣りが集まったり、紙幣の向きがそろって出てきたりする細かい配慮が魅力です。

操作に合わせたLED表示や音声ブザーでもレジ担当者をサポートするので、レジスタッフの負担軽減を実現してくれます。

コストをおさえるならリースやレンタルでの導入もおすすめ

自動釣銭機導入において、購入するとなると初期費用が高くなるので、なかなか踏み切れないこともあるでしょう。そこでおすすめしたいのが、レンタルやリースので自動釣銭機導入です。それぞれのメリット・デメリットをご紹介していきます。

レンタルのメリット・デメリット

自動釣銭機をレンタルするメリットは、途中解約可能で、短期レンタルもできることです。将来的に自動釣銭機を購入する予定がある場合、購入前のつなぎとしても利用できます。また、レンタルでは店舗の資産にならないので、税金も発生せずコストをおさえた自動釣銭機導入が可能です。

デメリットとしては、リースよりも月額料金が高いこと、希望する機種やモデルが選べないことなどが挙げられます。導入したい機種が決まっている場合には、レンタルで利用できるかしっかり確認しましょう。

リースのメリット・デメリット

自動釣銭機をリースで導入する場合は、途中解約ができず、長期的な利用が前提です。初期費用がかからず、レンタルよりも月額費用が少ないので、購入はしないが長期的に必要というときの導入方法に適しています。

ただし、リース利用には審査が必要になり、新規出店などでは審査に通らない可能性があります。必ずリースできるわけではないことは頭に入れておきましょう。

まとめ

POSレジに自動釣銭機を導入することで、会計ミスの低減、処理スピードのアップ、不正防止といった良い効果があります。購入が難しい場合は、リースやレンタルで初期費用をおさえて導入するのがおすすめです。4社の自動釣銭機の紹介も参考にして、POSレジに自動釣銭機導入を検討してみましょう。